＝甘い予感に胸いっぱい。＝ 　ジェットに揺られて（？）約７時間。期待で胸を膨らましつつ尻が岩石になったころ、やっとホノルル到着のアナウンスが流れてきた。日本人の夢見る楽園、ハワイ。ディープなファンが多いけどそんなにいいものなのか、ハワイ。ぜひこの目で確かめたい。見れば時計の針は午前９時と少しを回ってる。あー短いようで長かった。夜飛び立って（同日の）朝に着くというこの摩訶不思議体験も初めてだ。 　外に降り立った瞬間、ぷぃ〜んと日光を含んだ甘い香りが風に運ばれてきた。うわーん、ハワイが「ようこそ」って言ってくれてるうぅ、と早くも舞い上がってしまうオメデタイ私。え、誰かの日焼け止め臭じゃないかって？　いいんです。そう思わせといてちょうだいハニー…（←オマエは誰だ）。 　それにつけても眠い。実は９時間もの長い間、機内で一睡もできなかった。身体は休みたがっているのに、頭が妙に冴えて寝ようにも眠れなかったのである。考えられる原因は過度の緊張と期待…ったく小学校の遠足じゃないんだからよぅ、シーハ−（By.焼き鳥屋のオヤジ）。けどこの後は休む間もなく、怒涛のバス観光があるんだってさー。ほんっとゴーモンに近いスケジューリングね、JTBさんってば非情。ってコトでバス到着の待ち時間にトイレでそそくさ（＆ブツクサ）とTシャツに着替える私なのだった。そうそう、ハワイは灼熱地獄だと思ってたけど、スカッとサワヤカ、快適で驚いた。気温22〜23度くらいだろーか。

＝冷酷無比！　運ちゃんの逆襲!!＝ 　バスから見える光景はなかなか興味深い。ボケ−と外を眺めていても、つぎつぎと怪しげな看板が目に飛び込んでくる。昼間からネオン瞬くポルノビデオの店らしき「ポルノ大学」（まんまやんけ）、いかにもオシャレびと（笑）が集いそうな「古着スパーク」（…スパーク？）。まるでコドモが左手で書いたようなヘッポコな日本語が看板の上で威勢よく踊ってる。早くもハワイの懐の深さにめまいを感じる私である。それに、なぜか道ゆく欧米人が皆ラッタッタ（レンタル）に乗ってるのが不思議だ。しかも集団。妙にほほえましいぞ。 　てなコトをしてる間に困った事態が起きた。バスの運転手兼ガイドのおっちゃん、さぶ〜いオヤジギャグを（マイクを通して）これでもかとカマしてくるのだ。大人しくガイドしてりゃいいものを、いちいちしょーもないジョークで締めくくるのである。普段は笑って済まされるような他愛無いモノでも、長旅に疲れた私たちにはダメージがでかい。疲労とギャグで怒りも２バイ２バイ（高見山風に）。この状況から逃れたいという逃避願望からおのずと睡魔に拍車がかかり、案の定30分後には約８割が爆睡。車内は一時水をうったように静まり、寝息しか聞こえない異様な状態とあいなった（らしい）。かく言う私もダイヤモンドヘッドから先のコースの記憶がないんだなコレが。はは。というコトで観光レポートは載せられまへん。あしからず（死語）。ははは。 　…しばらくして私はナンとも言えない不快感で目が覚めた。身体を起こすとなぜか車内は蒸し風呂のような熱さで満ちている。「うぐっ…、なんか暑くない!?」と呻くと、隣に座ってたDarling曰く、私たちのあんまりな態度にキレた運ちゃんが突如クーラーのスイッチを切るという強行、いや凶行に出たのだという。どひー。ひっくり返る私。な、なんたるちーや。ハワイではこんな極私的な仕打ちが許されているのだろうか。目には目をってリメンバー・パールハーバーってやつかい!?　っていうかキレたいのはこっちだぞ。それにあんたも暑いだろーに。さすがは自由の国アメリカ、おそるべしだな（←そーゆー締めくくりじゃないだろう。）!!

ってコトでやっと着きました、ホテル。

私たちのホテルは「ヒルトン・ハワイアンビレッジ」だ。"ビレッジ"とは言い得て妙。何しろ広いし、必要なモノは何でもそろう。まさにいたれりつくせりの充実っぷりなのだ。ホテルから一歩も出ずとも全てが事足りる、という文句は嘘ではないぞ。敷地内にはコンビニはもちろん、なんとDFSまるごと１コ、有名ブランドショップやお土産店、それに立派な日本風庭園だとか、ジャングル調の川や滝、バーやプール、レストランがいくつもあって、放し飼いにされたフラミンゴや孔雀が目の前をのほほんと横切っていったりするのだ。ホント、ここにひとつの村＆自然公園が入ってますよ〜と言ってもいいくらいだ。この便利さを経験してしまうと、たまにはこんな高級チェーンホテルに泊まるのもいいかなと思えてしまう。しかしこのハンパでない広さのおかげで、私たちは今後何度も迷うハメになるのだが。とほほ。

Oh〜ペンギン、暑さは大丈夫なのか。

触ろうとしたら逃げられた。

（ホテル内の）和食店と日本情緒溢れるダスト・ボックス。
　　

魅惑のハワイ初体験！＊１日目（２）へつづく　>>

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