1998年8月27日〜9月15日
於:船橋西武クラブオンホール
10月10日、船橋西武にエルメスができる、ってんで開かれた記念の大?展覧会、だそうである。たまたま本屋に立ち寄ったら隣でやってたので、入ってみた。エルメス160年の歴史をひも解いてこうという大それた展示会であった。 場内に入るといきなり係のおねーちゃんからバッグを手渡される。コレをもって回れという事らしい。しかしよくよく見りゃこのバッグ、去年都内で同じ展覧会が催された時、会場の限定販売でまたたく間に売り切れたという誉れ高き?激レアビニールバッグではないかっ! しかもレアっぽさに拍車をかけるオレンジカラーだ。かつて1度だけ、ワシントンホテルから出てきたいかにもお嬢な小娘が持っているのを見た事がある…もう実際にはお目にかかれないと思っていたのだが。私はブランドジャンキーではないけど(実際エルメスのモノなどひとつも持ってない)、コレはホンっっトにカワイイかった。ああ、見れば見るほどキュートである。めっちゃ欲しい。ふう〜〜。
◆
んで、件(くだん)のビニールバッグには、何やらあやしげな5つ道具が同梱されているのだった。虫めがね、マグライト、手鏡にプラスチック製の鍵2本、そしてスライド用のフィルムが1枚……いったいコレでど〜せいっちゅーの?? って感じだが、ちゃんと使うべき場所には注意書きがあるらしい。まぁいいや、入ってみるか。
◆
謎はすぐに解けまちた(笑)。大富豪の特注で作られたという超ミニチュアの馬車模型や馬具たち。コレを虫めがねでのぞくと、ま〜細かいのだ。縫い目のひとつひとつがしっかりしてて主張している。まさに職人芸、なんであります。とても何十年前のモノとは思えない。革も最高品質だから、劣化するどころか、むしろ光沢が出てい〜い感じの風合いになってたりして(大自然の脅威?)。
※ケースの中はウンチではありません念のため。
サミ−デイビスJr.のバーセットはかなりキテる。あらゆる場所に金、銀、牛革を敷き詰めたウルトラ成金趣味。これは彼だからこそハマル。
◆
さ、次、次。なんじゃ、この部屋は。妙に暗い。ケースの展示物が
ほとんど見えないじゃないの…というワケでここでライト登場。
ナルホド納得。でも暗くする必然性が感じられない。なぜ?
鏡やスライドの演出もちょっと期待どおりにはいかなかった。
最初にワクワクさせてくれたから、まぁいいか。
◆
出たァ、総エルメスバービー!! この日の私の服は総額
100分の1(笑)。にしても、傍らのバーキンには驚く。約3×3センチの
ミニミニ仕様なのに本物と寸分たがわぬ出来映え。さすがエルメス、と妙な
トコロで感心。バービーの他に、マニア特注の総エルメステディ
ベアなんてのもあるぞ。いるんだよね〜こういうマニアが。
ここでプラスチック製の鍵登場。ケース下の鍵穴にそっと差し込むと、
ベアがゆっくり回転。おほほ、楽しい。これで四方くまなく
観察できるってワケね。フムフム、エルメスのブラウスにエルメスの
チーフ、エルメスのツナギ(?)にエルメスのソックス
……ゲフッ、ごっそさん(笑)。
◆
もひとつ圧巻だったのがこれ。体長1.5メートルはあろーかと思われる
犀(サイ)のはく製で、数年前クリスマスのディスプレーとして
エルメスのショーウインドを飾り、その後オークションで
ダリとマニアが争ったというイワクつきのシロモノである(ダリは負けたらしい)。
こいつぁ〜素敵でしたよ。オーストリッチの白い革を全身にまとい、ほの暗〜い
照明にぼんやり浮かびあがるその姿は何ともシュール。
誰(ダリ)だってコレを見たら想像力をかきたてられるに違いない(笑)。
パンフ写真より
◇◆◇
というワケで旅は終了しました。いやはやお勉強になったでヤンス。
はっ、エルメスなのに馬具についてほとんど触れてませんねぇ。はは。
ビニールバッグはホントにカワイかったぜよ(こればっかり)。
というワケで次のレポートもお楽しみに〜 アディオスアミ−ゴ!
= RETURN
=