■ 於・国立科学博物館 ／ 2000年9月9日 〜 11月12日 ■
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■オシゴト関係で色々?と関わっていながら、I'm リンプ（臨月の妊婦のイミね）を理由になかなか足を運べずにいたこの【ダイヤモンド展】。やっとこ来展の運びとあいなった10月某日日曜日、快晴。 ■ひとたび会場に足を踏み入れると、そこはマバユいばかりの財宝の山・山・山…かと思いきや、山を成していたのはダイヤにヨダレを垂らさんばかりのオバハンの群れ。う、ウォップ。その壮絶な熱気＆毒気に、受付口だけで早くも悪酔い。見ると哀しいかな、隣のカップルも所在なさげにちっこくなっている（とほほ）。しかし気力＆勇気をふりしぼり、いざ奥の秘境へ！ ムリヤリ歩を進める私たちなのだった。うへぇ。 |
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■やって来たのは第一会場。ココはダイヤモンドのありがた〜い工業的・鉱物的価値を科学的に徹底検証→再認識するためのお勉強スペースだ。興味深いトピックも数多く、老い(！)も若きも息苦しい空気の中、皆意外なほど真剣にパネルの記述を読み進めている。 ■中でも私の興味をひいたのは、"ダイヤモンド再生術"とでも云うべきスーパーマジカルパワ〜・マコなハイテク術。なにせ等級の低いキズだらけのボロっちいダイヤモンドが、圧縮＋熱処理＋特殊な液体を流し込むコトで、まるで最等級と見まごう輝きを放つようになっちまうのだからスゴイ。ド田舎の娘っこがナイスバディのプリプリギャル（死語）へ！ その過程を見ていると、ほとんど魔法である。しかも私のよ〜なシロウト目が見た限りじゃ、本物と処理モノとの区別は全くつかない。一般ピーポーに判別はまず不可能と言っていい。というワケで、当然「んじゃ、密かに安ダイヤの加工品が裏取引きされてるんじゃないでげすかぃ？ ゲヒヒ（げびた笑い）」と黒い疑惑（誘惑？）が頭をもたげてくる。だがその心配は無用だった。実はこのように特殊処理されたダイヤモンドは、付属の鑑定書にその故記述されるコトがちゃーんと協会で義務づけられているんである。ふぅん、悪事はやっぱりムリなワケね（チッ）と、なぜかちょっぴりウラサビシイ気分にさせられたのは私一人じゃないハズだ。たぶん。 |
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ダイヤを前に本能ムキ出し？の野獣マダム２体。ガルルル。 |
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■そんなこんなでブ厚い人垣をかき分け押し退け、やっとの思いでたどり着いた第２会場。ダイヤモンド鑑賞？の醍醐味と云える総額ウン千億円、世界の名だたる老舗ジュエラー達のお蔵出しアリ、美の競演アリの作品展示場である。 ■第１会場をさらに上回る黒だかりの山にひるみつつも、既に目はショーケースにクギづけの私。職人芸としかいいようのない精巧なペアシェイプカットのイエローダイヤモンド、控えめなのに無数の繊細な光を放つ溜息モノのリングの数々…誓って言うが、私は特に光りモノ大好き！な体質ではない。現にじゅわい●くちゅ〜るマキ、なバブリンジュエリー（！）には何も感じないし、今まで誰かに「あの指輪買ってぇん」なんて可愛くおねだりしたコトもない（機会がなかったとも言う）。あぁそれなのに、体温がなんとなく上昇し、動悸は次第に激しく、目はハート型になっていくのが自分でもわかるのだった。 ■はたと会場を見渡すと、明らかに男女の反応が違う。「ふ〜ん、何がオモロイの？」ってな男性に対し、ウインドにかぶりつきの若い女性、紅潮した頬のマダム（！）、声を上擦らせたカップルの女性…これはどういうコトなのか。あまりに上質なデザイン＆ケタ外れの美を目の当たりにすると、女はこうも変貌するモンなのだろうか？ 人間のあらゆる欲と感情-----妬み、哀しみ、慈しみ、喜び、羨望、快楽 etc,etc -----を飲み込んで、いくつもの時代を生き抜いてきた彼ら（宝石）は、圧倒的な存在感を持って胸に迫ってくる。そう、良いジュエリーは見る者の想像力をも喚起するのだ。もちろん広い世の中、宝飾品に全く無関心な向きもいらっさるだろ〜が、女性ってやつは本能的に、浮き世離れしたゴージャス＆ファンタジーワールド（！）に我が身を浸してみたいという想いがどこかにある（しみじみ）。その象徴とも言うべきダイヤモンドは、やはり婦女子永遠のロマン、なのかもしれない。そんなコトをぼんやり思いながら会場を後にした私なのだった。 |
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ゴールド×ダイヤの中で、ひときわ異彩を放つクロムハーツのショーケース。その名も「ジュラシックハーツ」（ややオヤジなネーミング）。これぞシルバーの主張ナリ。 |
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どムラサキのフェミニンコスチュームが目を引く夜会風バービー（国内某ジュエラー出展）。傍らには"ドレスデザイン：工藤静香"のクレジットが… ちょっと撃沈。 |
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